マンガ

【2019年版】ジャンル、完結、連載中ごちゃまぜ!僕が大好きなおすすめ漫画84作品をご紹介!

 

大好きというか、もはや生活の一部として馴染んでしまってる漫画文化。僕も小さいころから随分と読んできました。そんな人はたくさんいるでしょう。

今回は僕がこれまで読んだ漫画から、みなさんにも読んでもらいたいと思ったものを厳選してご紹介します! ホントはもっと好きな漫画がありますが、キリがないですもんね。

選考の条件や注意事項として、

  • 実際に読んだ作品以外は入っていません。(読んでない作品は入りません)
  • ジャンルは分けていません。
  • 殿堂入りとして入らない作品もございます。その分け方もあくまで僕の主観によるものです。(いわゆるレジェンド的な作品)
  • 申し訳ありませんが「なぜ〇〇が入っていないのか」等の苦情は受け付けません。あくまで主観による選考です。
  • 大好き、超好き、愛してる の三段階で分けています。後になるほど好き!

となっております。ご了承ください。

 

それでは、どうぞ!

 

目次

《大好き》漫画 35選

 

1 めしばな刑事タチバナ 原作:坂戸佐兵衛 作画:旅井とり

 

B級グルメ、というよりはC級グルメ漫画と呼ぶべき作品。ドラマ化もした。

めしの話、通称「めしばな」を得意とする刑事のタチバナをはじめとした登場人物たちが、世の中に広く普及している超庶民的グルメについて熱弁するのが基本的なストーリー。

いわゆる普通のグルメ漫画と違って、味や香りなどをじっくり語るのではなく、その食べ物のウンチクだったり庶民目線の思い入れだったりを広く深く熱く語る漫画だ。

袋ラーメンや牛丼、アイスからふりかけまで僕たちが普段食べなれているだけに共感がすごい。出てくる言葉も「原理主義」とか「脊椎動物が昆虫にいだく恐れに近いな……」とか、よくもまあ色々な表現を思いつきますな。

ちなみに30巻まで出て、いまも連載中の意外な長寿作品。ネタはいつか尽きるのだろうか。

 

2 焼きたて!!ジャぱん 橋口たかし

 

「太陽の手」を持つ東和馬 少年が日本独自のパン「ジャぱん」を創り出すために、東京に本社を置く国内大手ベーカリーの「パンタジア」採用試験へ挑む。

週刊少年サンデーにて連載していた、タイトルのとおりパンをテーマに据えた漫画。

最終回がなかなかアレだった作品。しかし、本題のパン作りバトルは割と普通に面白い。

たしか作中のジャぱん58号が商品化していた。メロンパンのパン生地とクッキー生地を分けて焼いた発想は、当時の子供心にすげぇと感動した記憶がある。

あとヒロインの月乃がかわいい。

 

3 ぼくらの 鬼頭莫宏

 

ロボットに乗って戦う少年少女たちの内面を、さまざまな視点から描いた作品。

地球を守るためにロボットを操り戦うわけだが、一回の戦闘でひとりのパイロットが操縦し、そのパイロットは闘いの直後死ぬルール。ゆえに子供たちは次々と死んでいきます。

僕は基本的に鬱な気分になる漫画はあまり読まないけど、この漫画は読む価値がある。辛い展開が続くけど、読んでよかったと思える作品。

群像劇なのでちょっとした説明がネタバレになるため、ぜひ実際にあなたの手でページをめくってほしい。

 

4 武装少女マキャヴェリズム 原作:黒神遊夜 作画:神崎かるな

 

女子が武器の携帯を認められている学園に、一人の男子が転校してきたところから話が始まる。中でも帯刀を許されている五人の「天下五剣」と女帝と呼ばれる生徒、それから転校生の納村不道が中心となって騒動が巻き起こる。

かなり専門的な知識が出てきたり、体運びにまで言及される本格仕様の武器バトル漫画。とはいえ主人公は無手で戦う。

あと女の子がかわいい。(ここ大事)

 

5 めだかボックス 原作:西尾維新 作画:暁月あきら

 

化物語が一番有名かな? 西尾維新が原作のバトル7割ラブコメ3割の作品。

優秀という言葉では説明がつかない超人的生徒会長・黒神めだかと、その幼馴染にして普通人の生徒会庶務・人吉善吉がダブル主人公的に描かれていく。

割と序盤からバトルものにシフトしていくのだが、それでもめだかと人吉の関係が作品全体を通して芯になっているように思う。良く組まれた作品。

バトルは能力系寄り。話のテンポが良くて、中だるみが少ないのが優れている。文字を扱う能力者とか出てきたりして、なかなかユニークな作品。

 

6 LIAR GAME 甲斐谷忍

 

ドラマ化で一気に有名になった、騙し合いのゲーム「ライアーゲーム」の中で起こる人間の性に触れた作品。

雰囲気としてはギャンブル漫画に近いかもしれない。ライアーゲームを運営する事務局が騙しあうことを推奨する中で、馬鹿正直の神崎直がひとり浮いている。それを天才詐欺師の秋山深一が支えるわけだが、その関係にも変化が生じてくる。このコンビが漫画を読みやすくしてくれる。

ドラマもそうだったけど、読みだすとハマれちゃう作品。ちなみにドラマだと福永は完全に男だけど、漫画だと女らしいニューハーフ。

 

7 史上最強の弟子ケンイチ 松江名俊

 

通称フヌケンの高校新一年生・白浜兼一が大切なものを守り抜く力を求めて、武術の達人が集う梁山泊で修行しながら戦いの渦に巻き込まれていく格闘技マンガ。

初期はまだリアリティある格闘系マンガだったが、中盤あたりから達人の人間離れした技によって格闘技っぽくなくなった感はある。リアルな格闘技マンガが好きな方にはおすすめできないかもしれない。

だけど個人的には、後期には後期なりのバトル漫画としての面白さを感じるためチョイス。

 

8 KING GOLF 佐々木健

 

わりと珍しくはないのかな、ゴルフ漫画。

力自慢のヤンキーがある日からスポーツにのめりこむという、古くからある展開。だけどゴルフは身体能力だけじゃ勝ち抜けない。そりゃそうだ。

そんな中でヤンキー主人公、優木蒼甫が紳士のスポーツの絶対王者となるべく奮闘する物語。

この漫画は試合中の精神描写の密度がとても高い。そして大半が自分との闘いで占められている。主人公が乗り越えるべき壁は、結局自分にあるのだ。

スポーツマンガらしい躍動感も併せ持ち、精神面での静かな闘いは見始めると止まらない魅力がある。

 

9 MAJOR 満田拓也

 

一人の少年・茂野吾郎の野球人生をリトルリーグからプロ、そしてメジャーまで描き切った大長編。現在は吾郎の息子を主人公に据えた「MAJOR 2nd」が連載中。

野球選手同士の諍いやアスリートにつきものの怪我などの要素も含めて、丁寧に作られていると感じた。野球そのものの事と、同じかそれ以上に人間関係などが強く浮き彫りにされている。等身大の野球選手が見られるよ。

主人公を描き切った、ブレの無い野球漫画。

 

10 荒川アンダーザブリッジ 中村光

 

いいじゃない、テレビドラマから入っても。

荒川の川べりに住み着くホームレスの連中が織りなすギャグ作品。主人公は企業の御曹司だが、ホームレスの自称金星人ニノに命を救われ、ニノの「恋をさせてほしい」という願いを叶えるために自分もホームレスに。

強烈なキャラクターがすべてと言えばすべて。お前らがいる限りギャグにしかならん、という連中とホームレス生活を送る奇天烈な漫画。

 

11 ヒストリエ 岩明均

 

実在の人物を主人公にあてた、紀元前の古代ギリシアが舞台の歴史マンガ。

エウメネスというアレキサンダー大王に仕えた人物の視点で進んでいくのだが、歴史を俯瞰して描いているというより、本人の新鮮な感覚が描かれているように思える。

歴史上実在した人物とはいえ、ひとりひとりの人間を描き分けているために新鮮さを感じるのだと思う。歴史を追っているというよりは、人間を追っているような迫り方だった。とても稀有で優秀な漫画だと思う。

 

12 クロノクルセイド 森山大輔

 

全8巻と短いながらも感動を呼び起こしてくれる作品。

修道女のロゼットと悪魔のクロノ。互いが互いの相棒であり、それよりも深いところにつながりを持つふたり。悲しい運命を理解しているからこその性格と、愛情に心を打たれる。

中編作品のうかつな解説は楽しみを減らす気がするので、とにかく読んでみてほしい。ラストにかけての臨場感は恐れ入った。

 

13 健太やります! 満田拓也

 

まだバレーがサイドアウト制(サーブ権がある側がラリーに勝利すると得点できる。ないとサーブ権の移動だけ)の頃の漫画。主人公の背が小さく、レシーバーとして活躍するので粘り勝ちがより大きな意味を持つのが今のバレー漫画との違いだろうか。

いわゆるスポ根マンガであり、仲間たちの友情と根性、多くの強敵たちを打倒していく成長は感動を呼び起こしてくれる。

個人的にバレーで一番燃えるのは、強烈なアタックを取り続けるレシーブだと思う。この漫画はそれをたっぷりと魅せてくれる。

 

14 PSYREN 岩代俊明

 

ジャンプで連載されていた、能力バトル漫画。僕は能力バトル漫画が好きらしい。

メガネっ娘は好みじゃなかったけど、ヒロインの雨宮桜子は好きだった。メガネも使いようだね。全国のメガネさんごめんなさい(僕も)。

なんといっても主人公の能力がかっこよくてね。主人公自身もね。古き良き少年漫画的ヒーローっていうか、不良マンガ系主人公みたいな? 仁義ある感じがいかにもジャンプっぽい。

サイレンの世界と現代日本を行き来するストーリーもドキドキしてgood!

 

15 ダンジョン飯 九井諒子

 

ファンタジーゲテモノグルメ漫画の代表作! 一見して美味しそうなのに食べたいとは思えない不思議。

画風が独特だが、世界観にマッチしていて味がある。主要な登場人物が、わりとみんな変わり者だがそれがいい。やっぱりキャラクターがたってないとね。

シリアスなワンシーンもあったりするけど、ゆったりした気持ちで読める作品。

 

16 暗殺教室 松井優征

 

ジャンプに登場後、すぐに話題となった記憶がまだ新しい。常軌を逸して個性的な殺せんせーと、暗殺を通じて成長するクラスメイトたちが織りなす物語はまさに波乱万丈。

ついにジャンプの主人公に男の娘が出てきたか、としみじみ思った思い出があるなー。それもちゃんと設定として練られてあったわけだけど。

設定勝ちのまま、人気を維持し続けて綺麗に終わった名作だと思う。単行本の見た目も分かりやすいし、漫画に新しい風を送ってくれた。

 

17 ばらかもん ヨシノサツキ

 

これを読んだとき、ひさびさに癒しを実感した。純粋さはもう自分にはないけど、感じることはできる。

書道青年の半田と、小さな島に住む人々の交流。静かに流れる時間の生活が映し出す都会の生活にはない癒しを見せてくれる漫画。

空気が伝わる漫画は、それだけで優れている。

 

18 弱虫ペダル 渡辺航

 

競技自転車の少年漫画として大ヒットした作品。おもにインターハイを通して仲間たちや他校のライバルと繰り広げられる勝負は、少年漫画が好きなら読むべき熱さだろう。

それぞれが何かひとつ武器を持った個性的な選手たちのバトルは引き込まれたが最後、一気読みしたくなること間違いない。個性を活かしたバトルってのはやっぱいい!

主人公の小野田坂道が初心者でスポーツから程遠い少年というのも、ベタだが熱くさせてくれる。

 

19 ハイスコアガール 押切蓮介

1巻から5巻までは加筆修正版のCONTINUE

 

6巻~はこちら

 

しばらくの間、著作権問題などで連載が停止していたが、めでたく連載再開されたマンガ。もしかしたら途中で終わるかもとハラハラしてましたわ。

題材はゲーム、特にゲーセンの筐体ゲームを通じて少年少女の恋の行方に切り込んだ。正直に申し上げて、はじめはヒロインの目を「なにこのゴ〇ブリみたいな目!」とか思ってたけど、慣れるとこの絵が必要なのだと思えた。

ゲーセンにはとんと詳しくない僕だけど、ゲームを通じた時代の流れに懐かしさのような感情をおぼえてしまった。ただ、ゲームそのものに興味がないとどう読むか見当もつかない。ノスタルジーにあふれた作品。

 

20 ヒカルの碁 原作:ほったゆみ 作画:小畑健

 

かつてブームを引き起こした囲碁マンガの傑作。

今でも最強説がささやかれる本因坊秀策にとり憑いて、彼の代わりに碁を打っていたという藤原佐為。その佐為に新たにとり憑かれた進藤ヒカルが囲碁の世界へと飛び込んでいく。

囲碁のルールを一切しらない僕でさえ、このマンガは面白かった。対局中のハラハラとさせられる緊張感が真に迫っていて、物語にグイっと引き込まれる。囲碁を知らないからと読まずにいるのはもったいない作品。

 

21 嘘喰い 迫捻雄

 

ギャンブル漫画の主人公はぶっとんだヤツが多い。この漫画の主人公・班目貘もそう。

生死のかかった勝負にあっても度胸と冷静さはずば抜けている。もう言葉で表現するのも難しいのだが、とにかくぶっ飛んでいるのである。

また、勝負うんぬんの前に暴力が大事なのは確かだよなぁ。勝負に勝っても敗者が相手を殺してしまえば成立しない。なのでこの漫画では暴力によるバトルも大いに登場する。そんな一面もしっかりと考えられている作品。

 

22 あさひなぐ こざき亜衣

 

なぎなたを題材にした珍しい作品。いかにも文系で運動音痴な東島旭が、高校入学を機になぎなたに出会い……

スポーツや武道にある時出会い、そこから始まるストーリー。実によくある展開だ。けれど、それだけに間違いがなくおすすめできる。スポ根といえばスポ根かもしれないが、女子なぎなたの世界なのでなにか空気が違う。静かに燃えている。

もちろん男子が主役のスポーツ漫画と面白い要素はそう変わらない。そういうのが好きなら、楽しく読めると思う。

乃木坂46が演者に集まり実写化もしたらしい。うーん、見ないな。

 

23 とめはねっ!鈴里高校書道部 河合克敏

 

なじみが無い人にはとことん無い書道のお話。高校生の人間模様とか関係ってこんなスピードで進んでいくよな、と思える。

高校の部活が舞台なので、そこから始まるトラブルだとかがあるけど、それも高校生らしく乗り越えていく。現実味のある、地に足着いた作風。

ラスト、主人公の少年・大江縁が書き上げた言葉には心が揺さぶられた。そこまで読んで評価してほしい一作。

 

24 東京喰種 石田スイ

 

喰種(グール)は人間を捕食する生物。大学生の金木研は喰種の女性・利世に襲われ重傷を負い、それから目を覚ました時には半喰種になってしまっていた。やがて生活さえも徐々に喰種の世界に染まっていく。

続編の「東京喰種:re」も含めて完結した。一部が完結する前後が一番有名になってた時期かもしれない。

様々な勢力や人種が入り混じるなか、金木が苦悩と痛みの末に選んだ道はとても複雑だ。人間でも喰種でもない少年が戦いの果てにいったい何を手にするのか。この物語を描き切るのはとてもエネルギーの要ることだろう。

 

25 ローゼンメイデン PEACH-PIT

 

ローゼンメイデン。人形師ローゼンが作りし7体のドール。ローゼンメイデンたちは完璧な少女「アリス」を目指して戦い合う。

不思議な力を持つアンティークドール同士の長きにわたる戦いが美しく描かれている。

気高き第5ドール・真紅とそのマスターの桜田ジュンの関係が変化していく様に、この作品の希望が詰まっている気がする。

単行本は「Rozen Maiden」と「ローゼンメイデン」でつながっている。連載する雑誌が途中で変わったらしい。

※新作の「ローゼンメイデン0」でローゼンメイデンは全部で8体だと明かされたみたいです。外伝的な作品なので、本編を読むのに気にしなくてもいいでしょう。

 

26 RAINBOW-二舎六房の七人- 原作:安部譲二 作画:柿崎正澄

 

自分にとって衝撃的だった漫画……。良い漫画だったし面白かったけど、しばらく再読することは無いと思う。なんというか、こういう人の悪を見せつけられる作品はあまり得意な方じゃない。「ウシジマくん」ももう読めない。

それでもこの作品をランクインさせたのは、確かに闇はあるけれど光もどこかに存在するのだと教えてくれるから。

ネタバレが0の状態で読んでもらいたい。

 

27 うえきの法則 福地翼

 

優秀な能力バトル漫画。中学生の頃はめちゃめちゃ大好きだった。もしかしたら思い出補正が入ってるかもしれないが、能力バトル系に必要な、焼き直しじゃない個性がある。

ストーリーは「ガッシュ」に近いかも。能力者同士がひとりになるまで戦うというもの。チームを組んだり、個人の能力以外の力も出てきたりして飽きない。

ただ、続編? の「うえきの法則プラス」はなんだったんだろう。ジャンプで連載してた格闘漫画の「タカヤ!」の異世界編にも似た謎がある。いや、面白いんだけどさ。

 

28 Pumpkin Scissors 岩永亮太郎

 

帝国は、共和国との長い戦争のすえに停戦という道を選んだ。しかし、それでもなお国内には「戦災」という火種が残り続けている。陸軍情報部第3課(パンプキンシザーズ)は帝国の意図とは裏腹に、戦災と向き合っていくこととなる。

戦争が残す爪痕は、またひとつの戦争らしい。特殊な兵士として戦争を戦ったランデル・オーランドは、普段の穏やかな性格からランタンの青い光によって狂戦士へと姿を変える。片や貴族の子女であるアリス・L・マルヴィンは世間知らずだが実直で正義感が強い。

容赦のない世界観で、対照的なふたりがどう生きていくのか。光と影は交わりながらも、より深まっていく一方だ。だけど作風が陰鬱に感じないのは、第3課の明るさゆえとユーモアある作風あって。複雑なようでシンプルな作品。

 

29 銀の匙 荒川弘

 

まさかの農業高校を舞台にした作品。「鋼の錬金術師」でおなじみの荒川弘さんは、帯広農業高校の出身だそうで、まさに活きた設定。

市販の教科書が役に立たないとか、広すぎる土地とかバーベキューとかも実際にあったんだろうね。

主人公は受験戦争の被害者の少年で、都会生活に慣れきっているなか農業高校での自然とのふれあいに自分というものに気付いていく。そんなストーリー。

ここまで人を惹きつけるのは、誰もが将来への不安を抱いているからではないだろうか。この作品にはそんな不安を払うような明るさを持っている。

 

30 ベイビーステップ 勝木光

 

データと目の良さを武器にテニスのプロプレイヤーを目指す、全教科Aの通称エーちゃんが主人公のテニス漫画。

高校生から遅咲きでプロを目指すんだけど、練習方法だとかテクニックだとか心構えがリアルな感じで面白い! テニスをやったことはないんだけど、説得力と「努力と勝利」の良さがしっかりと描かれている。

終わり方はちょっと残念だったけど、それでも一気読みさせる力のある作品!

 

31 監獄学園 平本アキラ

 

ギャグ漫画、なのだがなんとジャンル分けすればいいのか……。

この絵柄でこういうギャグやったらそりゃおもしれーよ、って感じ。シモ8割なのだが、面白さのピークは割と最初の頃かもしれない。それ以降もふつうに面白いけどね。

ガクトのあのシーンはもはや伝説。アニメで見ると3倍くらいヤバイ。音が……音がリアルすぎやしませんか。

 

32 僕だけがいない街 三部けい

 

条件付きで発動するタイムリープ能力を宿している青年・藤沼悟の、悲惨な未来を回避するための過去と現在をまたにかけたミステリー。

練りに練られたストーリーが一時期大きな話題を呼んだのが随分前のことのように思える。タイムリープものとはいえ、純粋なミステリーものの漫画として楽しめる。この漫画をきっかけにこういう作品(ミステリーと今っぽさの融合)が増えればいいなと思ったけど、僕の知る限りそういう結果にはならなかった。

一度は読んでもらいたい一作。

 

33 鋼の錬金術師 荒川弘

 

骨太な世界観に錬金術という魔法のような力が合わさった、ファンタジーアクション漫画。錬金術師として登場する主人公とその弟は、自身が行った錬金術によって体の一部、もしくは身体すべてを失っている。便利なだけの力のような描写はされていない。

群像劇とまではいかないが、主人公以外の人物にもスポットライトが当てられることも多い。単純な敵味方、善悪ではキャラクターたちのつながりは説明できない。

文明の発展期における闇のようなものを感じ、人造人間なるものたちも存在するために対比的に人間という存在への問いにもなっている。

 

34 ピンポン 松本大洋

 

この卓球漫画は一味違う……。なぜこんなにも読んでいて興奮するのか、実のところ自分でもわかってない。もっと単純な気持ちで読めばいいのかも。それくらいストレートで、本質が強い。

ただ、実直に人間が描かれているのだ。キャラクターたちは実際にページの中に生きているのかと思うほど、人間だ。そのなかでも友情はひときわ光っている。

人によっては絵が受け付けないかもしれない。だけど5巻すべて読んでみてほしい。ペコとスマイルが、友達なんだ。

 

35 DEATH NOTE 原作:大場つぐみ 作画:小畑健

 

天才の高校生・夜神月が拾ったノート、デスノートは名前を書き込んだ人間の命を奪うというもの。月は自らの正義のため、デスノートを使って犯罪者を殺し始める。その行為が世間で認知されはじめ、人々は素性の知れない大量殺人者をキラと名付ける。そしてそれを解決するために、世界一の探偵であるLが日本に送り込まれる。

ある日ジャンプに現れ、漫画界の新時代を予感させた一作。

漫画でこれほど駆け引きを張り巡らせたサスペンスはなかった。張り詰めるような緊張感と二転三転する隠ぺいと推理は、当時小学生だった僕の頭脳ではなかなか理解しきれなかったけれど、それでも面白かった。

一度は読んでおきたい、名作と言っていいだろう。

 



《超好き》 漫画 30選

 

1 プラネテス 幸村誠

 

スペースデブリ回収業者をクローズアップしたSF漫画。2070年代のはなし。

まさに、いま僕たちが生きている現代よりいくらか宇宙産業が発達したような世界観。宇宙というあまりにも広大な場所で、実のところ人間の本質は変わらない。基本的には個人個人のミニマムな視点で話が続く。

全4巻の中編だが、中身が詰まっていて読了後の余韻は長編に勝るとも劣らない。

愛、というものについて考えるのは、少し恥ずかしくてとても素敵なこと。

 

2 天 天和通りの快男児 福本伸行

 

『アカギ』が有名すぎて知らない方もいるかもしれませんが、もともとアカギが登場した作品はこれ。もちろん麻雀マンガなんだけど、アカギはもう年寄り。天という麻雀打ちが主人公となり、さまざまな麻雀勝負を繰り広げていく福本麻雀漫画のスタンダード的作品。

登場人物カッコイイやつばかりなんだけど、やっぱりアカギが飛びぬけてカッコイイ! 伝説の雀士として恐れられるアカギが、作品の終盤で驚きの展開に。最後の勝負「9」にはしびれました。

アカギが好きなら読んで損はない。

 

3 鬼滅の刃 吾峠呼世晴

 

ダークな雰囲気ただよう、大正の日本を舞台にした人間と鬼の因縁の争いを描いた物語。

連載し始めの頃は絵が受けつけなかったが、2ヶ月ほどで気にならなくなった。それでもあまり面白いとは思っていなかったのに、本格的に戦いが始まったあたりから急激に引き込まれた。

大元の設定は目新しいとはいえないかもしれない。こういう設定のバトル漫画がジャンプではどんどん連載と打ち切りを繰り返してるし。ただ、セリフの書き方と絵に見てとれる憎しみの強さ。やはり負の感情は読む人を惹きつけると実感。

珍しく骨太な作品と出会えてよかった。これからもどんどん面白くなりそう。

 

4 ドラゴンクエストモンスターズ+ 吉崎観音

 

ケロロ軍曹でおなじみの作者の一作。

全五巻と短いが、ドラクエモンスターズの世界観をたっぷり感じられる。ゲームをプレイしたことのある人には特におすすめ。

僕はこの作品を読んでからプレイしたクチです。

「テリーのワンダーランド」をテーマとしながら、オリジナル主人公が様々な世界で冒険を繰り広げながらモンスターを仲間にする、ドラクエモンスターズの王道のような展開。絵の作風もドラクエ感に一役買っている。

個人的にはもっと有名でも不思議じゃない。おすすめ。

 

5 キン肉マン ゆでたまご

 

人間をはるかに超えるパワーを持つ超人たち。そのなかの一人であるキン肉マンが、悪に対して超人プロレスで闘い人々を救う長編。

キン肉マンは普段は間抜けでドジな落ちこぼれ超人だが、秘めたるパワー「火事場のクソ力」を武器に闘う。時には同じ正義超人で力を競ったり、あるいは人類に害をなす悪行超人と命がけの勝負をしていく。

初期は純粋にギャグ漫画だったが、途中からプロレスバトル漫画に変わっていった。男塾やリボーンもこんな感じだったね。

作中では何度も死者がよみがえったり、物理法則などを無視するトンデモ理論が展開される。これを巷では「ゆで理論」という。作者のゆでたまごという名前から。

うまく説明しにくいところがあるけど、僕はキン肉マンが大好きです。

 

6 ぐらんぶる 吉岡公威

 

久々に大笑いできるギャグ漫画に出会えた!

こういう、おバカで勢いに満ちていて、たまにシリアスなギャグ漫画が大好き。

大学の飲み会ダイビングサークルが舞台なんだけど、マジでバカ大学生たちしかいねぇ。主人公のまわりもバカ大学生しかいねぇ。だけど、いやだから面白い。漫画だから面白い。

笑いたいあなたにこそ是非読んでほしい。

 

7 Dr.STONE 原作:稲垣理一郎 作画:Boichi

 

全人類が石化する謎の現象が地球上を襲った。小川杠に一世一代の愛の告白をしていた大木大樹も、その幼馴染である石神千空も石化からは逃れられなかった。多くの人間が意識を失うなか、大樹は長い時間を耐え続けた。
そして石化が解かれたときには町が大森林に変わってしまうほどの年月が経っていた。石化した杠を探し出した大樹だが、そこには千空からのメッセージが残っていた。そして先に目覚め、生き延びていた千空からは3700年という時間が過ぎたことを知らされる。

また、スリリングな作品が現れた。「アイシールド21」と同じ原作者だと知って納得。計算された面白さは読む者の心をガッシリ掴んでくる。

科学を信ずる少年がストーンワールドから文明を復活させるなんて、最高にロマンのある話じゃないか! 高い画力で描かれる原始時代と科学の力は、連載始まってすぐに名作の趣がある。

 

8 MONSTER 浦沢直樹

 

サスペンス漫画の最高峰。よく言われる表現だけど、1本の映画を見たような気分になる完成度の高い漫画。

なんだろう、ホントに読んでて怖かった。ホラー的な怖さじゃないんだけど、理解できないものへの怖さなのかも。登場人物のヨハンがね、ある意味では漫画界で一番怖い敵役だった。

とりあえず読んでみると、たぶんハマっちゃう人が多いと思う作品。

 

9 金色のガッシュ!! 雷句誠

 

魔界の王を決めるべく、地球に現れた100人の魔物の子供たち。その中のひとり・ガッシュがIQ190天才中学生の高嶺清麿とともにやさしい王様になるための戦いへ身を投じていく。

いまのところ電子書籍は完全版(下のリンク先のやつ。表示されてる表紙は文庫版なので注意)しか出てない。また、完全版は書籍化の予定はない。

ギャグにも戦闘シーンにもシリアスにも、すべてにおいて勢いがある少年マンガ。

子供たちと地球人のコンビという設定がよくできてる。戦いに幅ができて、それぞれの思惑だとかコンビの相性だとかが影響を及ぼしていく。

この作者のギャグは笑える人と笑えない人が激しく分かれそうだけど、僕としては笑えたかな。ティオの顔がどんどん鬼になっていくシーンとか。

 

10 ワールドトリガー 葦原大介

 

なんだかんだジャンプには正統派な良いバトル漫画が集まるなあと実感した作品。設定が良くできてるから、どんな戦いになっても臨場感とスリルが生まれている。

トリガー、と呼ばれる道具を使って武器や防具を生み出して戦うんだけど、大事なのはあくまで道具だということ。この作品の魅力はキャラクターひとりひとりがトリガーを工夫して扱って戦略を練っているところ。

ただ、黒トリガーという特別なトリガーも重要なアクセントとなっているから素晴らしい。自分たちにも相手側にも黒トリガーがあるから、そこに見どころが生まれる。

約2年ほど体をやってしまっていたようで休載していましたが、連載再開しジャンプSQに移籍することが決まったそうで! オレ、ウレシイ。

 

11 ケンガンアシュラ 原作:サンドロビッチ・ヤバ子 作画:だろめおん

 

裏サンデーで連載したころからずっと追ってきた格闘漫画。こういうタイプが大好き! なんていうんだろう、リアルすぎる格闘漫画も嫌いではないけど、漫画で見るならこういうちょっとぶっとんだのがいいんだね。

格闘漫画はあまりくどくど説明するものでもないから、とにかくこのジャンルが好きな人にはぜひ読んでほしい! 絵柄もすぐにこなれて安定してくるから。特にトーナメントが面白い!

 

12 天使な小生意気 西森博之

 

西森作品のヒロインはみんなかわいいんだけど、その中でも個人的に一番なのはこの作品の天使恵だと思う。なのでチョイスさせてもらった。

この恵は子供のころまで男だったと主張していて、性格も喋り方も男っぽい。だけど見た目は美少女で、性格も正義感が強く高嶺の花的存在。そんな恵を中心として恋愛模様やら、色んな騒動が起こるわけだが、キャラクターみんなが魅力的なので王道展開でも読ませる力がある。

ラブコメがあまり好みというわけではないが、たまにこういう作品に出会えるので読むんだなぁ。

 

13 ハイキュー!! 古舘春一

 

やっとラリーポイント制で面白いバレーボール漫画が出てきてくれた。

躍動感を意識した作画と、試合中のスピード感。選手たちはこういう世界でプレーしてるんだと、全力で表現されている。ヒットするべくしてヒットしたスポーツ漫画というのは、纏う空気に共通点があるけど、僕はこの作品にそれを感じた。

バレーボールの面白さが、この漫画の面白さだ。

 

14 SKETDANCE 篠原健太

 

学園のトラブルは何でも解決! 困ってる人は誰でも助ける、学園生活支援部――通称スケット団! ボッスン、ヒメコ、スイッチのズッコケ三人組が織りなすおバカなギャグ。そしてたまにハートフル。個性的なサブキャラが満載の他にはない漫画!

こち亀でもそうなんですけど、ギャグ漫画のたまにあるシリアスな回が大好きな僕です。もしも同じような方がいたら、この作品はとてもおすすめ。

作者が漫画で描きたいことを描いている。それが毎回伝わってくる、他にない作品。

ちょこちょこドハマりするギャグ回もあります。謎の競技ヒュペリオンとか。

 

15 ゴールデンカムイ 野田サトル

 

日露戦争終戦後、自らの目的のために北海道にて砂金を採っていた元軍人の杉本。採取中、近くにいる酔った男性からアイヌの隠し金塊の存在を知る。その隠し金塊は一人の男に盗まれており、その際アイヌの人間を殺していた。その中にはアイヌの少女・アシㇼパの父もいた。杉本とアシㇼパのふたりは互いの目的のために隠し金塊を追うこととなる。

この漫画の戦闘シーンは本当に燃える。覚悟のある人間の戦いは、血生臭くとも美しい。

あとはやっぱりアイヌ文化が見どころだろう。特に料理は見てたら食べたくなるほど。チタタプはほんと一回食ってみたい。

 

16 ROOKIES 森田まさのり

 

熱血スポ根マンガといえばこれ! 熱い教師と不良少年たちとの友情と信頼の物語!

主人公の川藤幸一は作中でよく偉人の言葉などを引用するけど、それが全然うすっぺらくない。すごいことだ。けど考えてみれば簡単なことで、彼は常に相手を本気で思いやっているから、すとんと入ってくるんだなあと。

こち亀と並んで、なぜか床屋においてあるイメージがあるよね……。

 

17 月光条例 藤田和日郎

 

おとぎ話や童謡などをテーマに据えた藤田和日郎作品。中盤から終盤にかけての盛り上がりと伏線の回収はさすが。

現実のおとぎ話やその作者がひんぱんに登場し、見事にストーリーとして練り上げてある。しかし、「からくりサーカス」が動の感情だとすれば、本作は静の感情にスポットを当てているように感じる。主人公の性格だとかも影響しているんだろうけど、静かな悲しみや怒りを感じたなぁ。

もちろん展開はバリバリ熱いけどね。

 

18 ANGEL VOICE 古谷野孝雄

 

熱いスポ根サッカー漫画! 1巻から感動を約束された作品。

サッカー版の「ROOKIES」というとわかりやすいかも。だけど同じではない。中心にいるのは先生ではなくマネージャー。しかもそうなるのは中盤以降から。1話からその展開は決まっていた。

1話から予想できるだけに多く語ると重大なネタバレになってしまうので、ストーリーにはあまり触れないでおこうと思う。正直、最初はパクリっぽさを感じたことは事実。でも、そんなの関係なく面白い。もっと知られていいはず。

 

19 僕のヒーローアカデミア 堀越耕平

 

アメコミのヒーローものの影響がある、いまや超人気作。動物園の漫画を描いていたころが懐かしい……

海外での人気もすごいみたいで、それも納得の面白さ。古き良き少年漫画の香りを残してるからね。正義と成長と、ライバルと魅力的な敵。

こういう……現代に超能力的な力が自然なものになった世界観の作品は少し前から増えてますな。アニメで言えばタイガー&バニーとかもそう。そういうジャンルの面白さをしっかりと引き出している、優れた漫画だと思う。

 

20 ワンパンマン 村田雄介

 

怪人とヒーローが存在する世界。どちらも強さはピンからキリまで、S級A級やら災害レベルやらで格付けされ、プロヒーローは市民のあこがれの的。そんな中、マントにハゲの男・サイタマは趣味でヒーロー活動を続けていた……が、彼の悩みは戦いがワンパンで終わってしまうことだった。

ネット発の漫画作品と言えば、まず真っ先に出てくるだろうこの作品。圧倒的な力をもつサイタマの、ヒーロー活動(趣味)。小市民だけど自由人な彼は彼のまま、地球の危機を何度となく救う。

元々はネットの漫画投稿サイトにアップされていた作品で、そのころから圧倒的な人気を得ていた。web漫画界隈では有名だったが、「アイシールド21」の作画を務めていた村田雄介氏の熱烈な希望により、彼の作画によるリメイクが決定。正直、震えました。

予想通り、素晴らしいストーリーにこれまた素晴らしい作画が加わり、すげえ面白い漫画がひとつ増えたわけです。だけど、ONE氏が描いている原作も普通に面白い。

 

21 神のみぞ知るセカイ 若木民喜

 

なんというか、この作品にしかない面白さがある。

一言でいえば、「ギャルゲの達人が現実世界で女の子を攻略する」という漫画なんだけど。やはり素敵な物語は魅力的なキャラクターが作るのだと教えてくれる。ストーリーに度肝を抜かれるわけではないんだけど、なぜか読み進めてしまう。それはキャラクターが良いからなんだろう。

なんにせよよく練られた作品であることは違いない。ストーリーも普通に面白いし。

 

22 食戟のソーマ 原作:附田祐斗 作画:佐伯俊

 

今の料理マンガといえばこれ! いわゆる料理バトルものなんだけど、このジャンルには画力が必要なことを思い知らされる。だって、美味そうに見えないと読む気がしないでしょ?

食べた時のリアクションがお色気系だけど、個人的にはおまけ程度の要素で見てる。ないと寂しいかなーくらい。

一番食べてみたいのは「野兎の王室風仕立て」です。というよりウサギってどんな味するのかが気になる!

あと、料理研究家の森崎友紀氏が協力しているのでも有名、かな?

 

23 ドラゴン桜 三田紀房

 

受験漫画の決定版! ドラゴン桜流の勉強法の書籍すら販売されていたほど、一世を風靡したこの作品。

バカが東大を目指す。言葉にするとどれだけ無茶なことかよくわかる。現実感が薄い。だが、このドラゴン桜にはものすごい説得力がある。この通りにやれば自分でも東大に受かるんじゃないか、とさえ思える。

実際、同じ状況になって勉強に打ち込めば受かる可能性はかなりあるんじゃないだろうか。やり切ることができれば、だけど。

勉強法のみならず、社会人としてや人間としての心構え、本質をここまで教えてくれる他にはないと思う。

なんと、知らない間に「ドラゴン桜2」が連載開始していた。完結してから読もうかな。

 

24 HELLSING 平野耕太

 

このカッコよさをどう表現したらいいのか。しかしこれは「ヘルシングのような」としか表現できない。絵も、セリフも、全部がカッコイイ。

 

 

………………以上!

 

25 ベルセルク 三浦建太郎

 

これほど重厚なダークファンタジー漫画は他にはない。粗雑で乱暴な主人公だけど、どこか崇高で、破滅的なのに強い生を感じる。明るい漫画ではないけれど、読んでいて力をもらえる漫画。

やっぱりバトル漫画になるんだろうけど、僕がこの作品を好きなのはバトルじゃなく感情の部分。この漫画が写し出す人の感情は重苦しい作風のなかにあって鮮烈だ。

26 バクマン。 原作:大場つぐみ 作画:小畑健

 

マンガ業界を描いたマンガ。ふたりの少年が、作画・真城最高と原作・高木秋人に分かれて漫画家としての道を歩んでいく。

とはいっても漫画家側の視点からだけではなく、編集者側の思惑や考えなどもストーリーに組み込まれているのが面白い。真実味のある描写が、こういう特定の職業をテーマにした作品では重要だよね。

少年たちが主人公だけあって、少年誌っぽい熱い展開もかなりある。そこらへん、淡々とマンガを描くだけのマンガじゃあない。

 

27 医龍 原案:永井明 監修:吉沼美恵 作画:乃木坂太郎

 

ドラマ化で多くの人に知られた医療漫画。スゴ腕の外科医を中心に個性的なメンバーが集まり、権力を持つお偉いさん方の妨害に遭いながら困難を乗り越えていくドラマ的要素が満載。

職業モノの漫画では一番夢中になって読めたと思う。読みだすと止まらない。

圧倒的な腕前でトラブルを解決していく主人公や、振り回される研修医から権力大好きな教授の爺さんまで、ドラマの影響でテンプレ感があってもその心境には思わず引き込まれてしまう。

 

28 DAYS 安田剛士

 

スポーツ漫画の魅力のひとつに、ひとつのこと(スポーツ)に真剣に打ち込む姿のカッコよさや美しさがある。このサッカー漫画にはそれが痛いほど備わっていると思う。

初心者で、器用でなく、自信を持てない主人公。物語は、トーゼン主人公が主役。だけど、あくまでひとつのチームの中のひとりに過ぎないのだ。

本当にいろんなヤツがいて、色んな主張や個性があって……。ただ、誰もがサッカーに真剣に取り組んでいるのは確かだと思う。だから心の内に迫るものがある。少年たちの熱い思いに溺れてください。

 

29 寄生獣 岩明均

 

地球外から飛来してきた寄生生物が人間社会に潜り込み、やがては人間という種の在り方にまで問題提起をした意味の深いお話。読み進めていくと寄生生物を単なる敵とは見れず、読む人それぞれによって受け取りかたが分かれるだろう。(当たり前か)

だけど、読み終わった後に嫌な感じはほとんど残らない。むしろある種の清々しささえ感じるエンディングだと思った。

2014年あたりになってメディアミックスされたのは、やっぱり根強い人気があるからだろうなぁ。

 

30 げんしけん 木尾士目

 

「現代視覚文化研究会」通称「げんしけん」というサークルの、人間関係や登場人物たちの恋模様を描いた作品。基本、オタクが多い。

僕は大学ではあまり種類が多くないこともありサークルに所属はしていなかったのだが、体験入部したときの印象からなんとなく共感できた。オタクたちの集まりの醸し出す空気感のリアリティはかなりのもの。むしろ抑えめ。

ヒロイン(?)の班目がモテ期状態から誰を選ぶのか。ラストは僕的には納得かな。

 



《LOVE》漫画 19選

 

1 ガンバ! Fly high 原作・原案:森末慎二 作画:菊田洋之

ラストの感動を体感して欲しい!これぞ体操少年漫画!

体操漫画を読むならこれ! 金メダリストの森末慎二が原作を務め、内村航平も愛読する作品。

スポーツ漫画らしく、主人公は初心者の少年・藤巻駿。駿が少しずつ成長し、オリンピックという大舞台で出場するまでになる。そのオリンピックでのラスト演技は必見の名シーン!

知らない人も多いだろうけど、決してマニア受けではなく王道のスポーツ漫画なので見てくれると嬉しい!

 

2 AKIRA 大友克洋

緻密ちみつ&壮大。近未来SFマンガはまずこれを読んでほしい!

いまも海外では高い人気がある……のかな。漫画が刊行されたのは僕が生まれる前だし、劇場版アニメの放映も物心がついた後なのか前なのか。ただ、世界での人気はめっちゃ高かった。だからいまもハリウッドで実写版映画を作ってるはずだし。

全6巻という少ない巻数のなかに、挙げ連ねるのも難しいほど読みどころが詰まってる。緻密な書き込みとメッセージ性には圧倒させられるばかりだった。この類のジャンル作品において一つの基準になってすらいる。

また、劇場版アニメもかなり面白い。漫画とは少しストーリーが違うけれど、本筋は変わらない。海外人気は漫画よりも高いと思われる。

読んだ人の深い部分になにかを残す作品。おすすめしない選択肢がない。

 

3 ドラゴンボール 鳥山明

少年マンガにおいて孫悟空こそ、主人公の中の主人公だ――

不朽の名作とはまさにこのこと。

戦闘シーンは、何度読んでもあんなにシンプルなのに躍動感と臨場感が半端ない。だって場合によっちゃアニメよりもはきはきとして感じることがあるもの。

近頃は設定ばかりが練られた漫画が多くなっているが、ドラゴンボールはそういうのとは別のところに面白い要素がある気がする。「素でおもしろい」作品。

 

4 キングダム 原泰久

古代中国の戦乱を戦い抜き、大将軍になってみせる!

古代中国の、後の始皇帝と将軍の人生を描いた歴史マンガ。

主人公の少年・信の武功による立身出世と、戦いごとに確実に強くなって次々と強敵を打ち破っていく様は読んでいてゾクゾクするほど。

ある日のアメトークの特集で爆発的に世間に名が広まったね。歴史漫画ってことで敬遠する層がいるとは思うけど、この作品は少年漫画的なわかりやすい面白さを備えているから、そういう人でも読めばハマってしまう。

そしてもう一人の主人公・政の王としての道からは絶対に目が離せない。こんなん、応援したくなるに決まってるやん。

 

5 NARUTO 岸本斉史

読めば止まらない!落ちこぼれ忍者のでっかい夢!

もはや漫画という枠を超えて「忍者といえばNARUTO」と言えるほどに成長した大作。

落ちこぼれのナルトが、様々な困難を乗り越えて強くなっていく様子。自身の宿命に翻弄されながらも、信念を捨てずに心を育てていく様子。エリートでライバルのサスケとの関係と、決着。

最初から最後まで一貫したテーマをもって完結してくれた素晴らしい作品。

あと、学校にひとりは火遁・豪火球の術の印を練習してるやついたよね。

 

6 宇宙兄弟 小山宙哉

タイトルのとおり、まさに宇宙と兄弟のマンガである。

心を熱くさせる名シーン、名セリフがいっぱい登場する作品! 宇宙を目指すという人達にも色んな人間がいて、だけど宇宙に人を送るために互いが手を合わせるわけで。多くの人間が一つの方を向いているってだけで、こんなに心を奪われるんだね。

宇宙飛行士を目指す、宇宙飛行士として生きる兄弟に光を当ててるんだけど。ふたりは性格が全然ちがうのに、やっぱり兄弟なんだと思える。それって現実でもあてはまったりもする。なんというか、僕たちの生きる現実と地続きになっているような作品。

 

7 ONE PIECE 尾田栄一郎

気のいい仲間たちとの大冒険が、ここにある!

これこそまさに言わずと知れた大人気漫画! 大海賊時代に海賊王を目指すルフィとその一味が織りなす冒険活劇! ってそんなこと説明するまでもないですよね。

もはや、人生とともにあるとさえ思える作品。週刊少年ジャンプを子供のころから読み続けて、ずっと大好きな漫画。グランドライン前半を終えたところで、一ヶ月くらいかな? 休みをとってたことも随分印象深い思い出。なんか「お疲れ様でした」って気持ちが素直に湧いてきたのを覚えている。

終わりのヴィジョンは定まってるんだろう。だから、そこまで突っ走ってほしい。

 

8 幽遊白書 冨樫義博

人を助けて死んだ不良少年がなったのは、霊界探偵――!?

子供を助けて死んだはず浦飯幽助が霊として存在し、生き返るために試練を受ける。そして幽助は霊界探偵として妖怪と闘い続ける日々を送ることに。

良作。なにか不安定なところがありながら、ガツンと響いてくるものがある。ほかの漫画に比べて、この作者の作品はネイキッドな――むき出しな部分がすごくある。飾らないとでもいうか。

妖怪とか幽霊とか異質な世界を題材にしながらも、描かれてるのはそのひと(人間にかかわらず)の根っこの部分だったりする。僕たちがそう生きているように、キャラクターたちも生きているといえばいいか。上手い表現は難しい……。

後半はかなりダークなところも多いけど、多くの人に読んでほしい。

 

9 BECK ハロルド作石

ロックをることの苦しさも楽しさも内包されている!

ロックは長いこと人を魅了し熱狂させてきた音楽だが、その理由はこの漫画を読めばわかる。

ロックバンドの苦しみも、諍いや団結も、人の思いを曲として生み出す喜びもこの作品の中に詰まっている。生きたキャラクターたちが様々な思いを持ち寄って演奏し、それが一致したとき例外なく素晴らしいシーンが描かれている。

ロックに傾倒していない僕でも、読んだ感想は「最高」だ。

 

10 惑星のさみだれ 水上悟志

定められし未来に抗うのも、人の性。

簡潔に言えば、世界を救う12人の騎士と1人の姫VS世界を壊す魔法使い、ということになる。しかし姫は自分で世界を壊したくて、騎士の中の1人は姫に付き従っているのだ。姫と騎士のふたりはどんな選択をするのか?

この物語は、言ってしまえばその選択に至る道筋を描いているに過ぎない。だが、ちっぽけに思える人ひとりやふたりの思いに、読んでいるうちに没入してしまう。

どうか最後まで読み終えてほしい。

 

11 グラップラー刃牙 板垣恵介

ギャグ漫画じゃねえよ! 格闘技漫画だよ!

ホント、僕この漫画が大好きですから。初期も今も大好きですから。

たしかに昔の真面目に格闘技やってたころとは違うかもしれないけど。バキと勇次郎の決着(?)のシーンもめっちゃ面白いし、ステーキは実物より美味しそうだし、本部はしゃしゃり出てくるし……

いまは4シリーズ目の「刃牙道」が連載中なんだけど、宮本武蔵のクローンが登場したりとかなりハジけた展開。次は相撲の伝説的存在である野見宿禰の2代目が立ちはだかる。

もうどうなるかわからんけど、とにかく完結まで読み続けるッッッ

 

12 四月は君の嘘 新川直司

機械仕掛けのピアニストの感情は、君の嘘からよみがえる。

これほど切ない青春が、あっていいのかとさえ思ってしまう。

かつてはピアノコンクールで優勝常連だった少年・有馬公生が出会ったのはヴァイオリニストの宮園かをり。次第にかをりに惹かれる公生だが、彼女が好きなのは自分の親友で――

そんな始まり方でゆったりとスタートする物語。公生とかをりと共にコンクールにも出場し、公生は一度諦めたピアニストへの道を再び歩み始める。しかし、まるでシーソーのようにかをりは体調を崩していく。

作中における最後の公生の演奏は、それまでのすべてが感じとれる。感情の発露と反芻、そして紙面上から鳴る音に、目と耳を傾けてほしい。

 

13 アイシールド21 原作:稲垣理一郎 作画:村田雄介

万年パシリは、フィールド上で最速の男だった。

ここまで熱いアメリカンフットボール漫画は、後にも先にもこの作品だけだろう。それほど絵もストーリーも完成度が高く、僕たちにアメフトの面白さを伝えてくれる。

たぶんアメフトの知識がある人の割合は日本においてかなり少ないだろう。だけど全く心配することは無い。この漫画は知識ゼロの人にも楽しめるように考えて作られている。これを週刊誌で連載するのは、原作と作画で分担して計画的に進めなくちゃまず無理だと思う。

全国大会のクリスマスボウル決勝戦は、緊迫と感動を約束してくれる。

 

14 20世紀少年 浦沢直樹

緻密で壮大。なぜこんなにもドキドキできる?

これほどスケールの大きな話をよく書けるなと、つくづく思わされる。

大阪万博が開催されたころの少年たちが大人になって、同級生の自殺を不審に思い掘り起こしたタイムカプセルから急速に物語が進み始める。幾重にも張り巡らされた伏線と謎が、解き明かされまた張られ、謎が謎を呼ぶミステリー。

終わり方に納得がいかない人もいるのかも。でも、僕はあれでいいと思う。全部解き明かされるのは、なにか寂しい。

作者の浦沢さんのこだわりらしく、kindleは発売されていない。個人的にも紙の本の方が、依然として臨場感では圧倒して上なので、電子書籍しか読まない人もぜひ読んでみてほしい。この作品であればなおのこと。

 

15 からくりサーカス 藤田和日郎

受け継がれる愛と憎しみの結末は――

世代にわたる自動人形と、その敵対集団であるしろがねとの戦い。それに巻き込まれた青年・加藤鳴海の苦難。莫大な資産を与えられてしまった少年・才賀勝と凄腕軽業師にして人形遣いの「しろがね」を取り巻く運命。

徐々に明かされていくキャラクターたちの隠された関係や、世界の秘密。普通なら取っ散らかったような設定に思えるけども、そこは藤田和日郎。しっかりとまとめて、ラストに収束させてくれる。

広く、大きく、深く、うねっていながら突き進む。ストレートな感情が乗っかっていて、読み終えた後の満足感と余韻に酔いしれること請け合いの大作。

 

16 HUNTER×HUNTER 冨樫義博

激しくも懇々と、人間を描き出している。だから揺さぶられる。

この漫画が自分のベストだ! という人も多い。僕は時々、この漫画を読んでいて妙な気持になることがある。むずがゆいような、のどにつまるような。それは、この漫画から人間臭さを感じるからだと思う。

共感も、それゆえの自己嫌悪も起こりうる。だから面白い。

とてもハードな漫画だ。物語が後半になるにつれて、それは顕著になってゆく。でも、エネルギーを使ってでも読む価値のある作品だと、僕は思う。

 

17 BLUE GIANT 石塚真一

ジャズには境目を越える力がある。この漫画にはそう思わせる力がある。

これは、仙台の高校生・宮本大がテナーサックスを携えて世界に羽ばたいていく物語。

読んでいると、宮本大は強いのだと思える。練習をひたすら続ける努力も、感情を乗っける演奏も、逆境に負けない心もあると。それが宮本大なんだと思える。

しかし、同時によくわかるのは、大は決して一人ではないということ。家族に、友人に、時には知らない人に助けられて、やっと演奏できている。

つまり、この作品が伝えてくれるのは「他人の思いは自分の一部となっている」ということ。もちろん、それだけじゃないけど。宮本大の進む道は、「宮本大に関わった人」と進む道だ。

そんなことも、演奏シーンからは伝わってくる。だから、僕はこの作品が好きだ。

 

18 SLAM DUNK 井上雄彦

これこそバスケット漫画の決定版!

スポーツ漫画が好きなら、これを読んでない人はいないんじゃないか? そう思うほど、個人的にはスポーツ漫画の頂点に位置する作品。

多くは語るまい。インターハイの山王工業戦は、個人的に全漫画中ベスト。読んでない人がいたら読んでほしい。

 

19 ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦

ジョジョの血脈は勇気の血脈!最高のバトル漫画だ!

この作品における確固たるテーマは「人間賛歌」だ。それは読んでいればよくわかる。だけど「人間賛歌」とはなんなのかを説明しろと言われると、難しい。

単に正義や悪とは分けられないからかな。ジョジョは主人公サイドも敵サイドも志が前向きなので。これは作者がそう言っている。

読んでない人にはなんのこっちゃだろうけど、例えば……

7部のジャイロ・ツェペリが「納得は全てに優先するぜッ!!」と言ったり、5部のじょるの・ジョバァーナの「「覚悟」とは 暗闇の荒野に 進むべき道を切り開くことだッ!」というセリフだったり。

ジョジョのこういうところが大好きなのだ! 最高にカッコイイ絵にも、鳥肌が立つようなバトルシーンにも表れている「人間賛歌」が大好きだ!

だけど大事なところは、漫画として面白いからこそテーマが強く活きてくるということ。面白くて、テーマを感じる。それがいい!

つまりジョジョは僕の一番大好きな漫画だということッ!!

 

まとめ

随分と長くなってしまいましたが、新しく見つかれば順次更新する予定です。

定番も、マイナーも関係なく入選しました。どんなに定番でも、すべての人が読んだわけではないですからね。現に、僕自身もスラムダンクを読んだのはほんの数年前のことです。もちろんそのずっと前から漫画は大好きでした。

漫画そのものに興味がなかった人だっているでしょうし。

そういう人にこそ漫画を勧めたいですが、難しいところです。押し付けたくはないしね。

 

ともかく、この記事から各作品に興味を持ってもらえれば幸いです!

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